常温熟成と上原酒造 クレオパトラのわすれもの|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉うだるような暑さの続く夏の京都。大好きな日本酒バー「よらむ」にやって来ました。2度めの訪問です。香川からのお客さんとご一緒でした。
(これは2015年8月27日の記憶をたどりながら書いた記事です)
うだるような暑さの続く夏の京都。大好きな日本酒バー「よらむ」にやって来ました。2度めの訪問です。香川からのお客さんとご一緒でした。
よらむは自家熟成の日本酒が楽しめるお店。店主のよらむさん自ら、常温で熟成させているそうです。5年熟成させたものが多いとのこと。
常温で熟成する
甘味やうま味のしっかりしているお酒が熟成に適しているとのこと。でもどのように熟成されるかはやってみないとわからない。
「これはいけるのでは」と思って熟成させても全然ダメだったり、逆に「これは熟成に向かないかもね」と思ったものが化けていることもあるのだそうです。
3年間熟成させて開栓してみて「これは失敗かも」となっても、更に2年熟成させたらおいしくなっていた、ということもあるそうです。
5年という長いスパン、いいものになるかどうかわからない、でも熟成させる。ロマンを感じました。かっこいい!真似したい!
盆栽を熱く語るおじいさんに触発され、「もう始めなくては間に合わない」と盆栽屋さんに直行するような感じです。
純米大吟醸 クレオパトラのわすれもの テイスティングノート
滋賀県高島市にある上原酒造の「クレオパトラのわすれもの」。フェミニンでスタイリッシュなラベルから想像できる通りの、低アルコールで爽やかな日本酒。夏の暑い日に冷やして飲みたいお酒です。
さて、肝心のテイスティング。バーカウンターで話しながらなので、きちんとしたテイスティングノートはありませんが。
アルコール度数は9〜10度。精米歩合は50%。口当たりはやわらかなテクスチャ。でも、熟成前は爽やかフレッシュだったかもしれません。柑橘系の香りが主体で、残り香にほのかな梨の香り。キュッと締まる渋味で切れのよい後味。瓶詰めが平成25年となっているので2年ほどの自家熟成です。