長寿金龜「白80」木槽袋しぼり|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉口当たりやわらかで雨のような甘味、紅茶のようなフレーバー。
(テイスティング日: 2017年9月15日)
京都のサードウェーブ立ち飲み屋「柳小路TAKA」。読者の方にお誘いいただいての初訪問です。
「さっそく日本酒を」と、メニューを見ると銘柄名はなく精米歩合だけの表示!
なんと日本酒のラインナップは滋賀県の岡村本家の「金亀」のみ、精米歩合違いで7種! 40%から100%(玄米)までの取り揃えです。このこだわりは熱い。マスターは金亀が大好きだそうです。
スタンダードな精米歩合80%をテイスティング
7種のうち、一番バランスが取れているとおすすめの80%精米、長寿金龜「白80」をいただきました。
10度で
1杯目は10度くらいの温度で。柔らかな口当たり、飴のような甘味の第一印象。その後強い酸味が広がります。切れた後は酸味と苦味が残り、紅茶のようなフレーバーが余韻に。香りは米飴、干し草、玄米など米由来の香りが主体です。
一旦和らぎ水で休憩。もちろん金亀の仕込み水です。
ぬる燗(35度前後)で
2杯目は35度前後の温燗で。米の香りが上がります。サラリとしたテクスチャ。粉砂糖のような甘味、ふわりとした切れ方。後味に酸味。余韻に米飴の香り。
ぬる燗でも冷酒でも楽しめますが、やはり温めたほうが良さを引き出すお酒です。
こんなアテと合わせました
このお店のアテは秀逸。リピしたくなるおいしさです。
彩り美しい辛子明太子と大葉の天ぷらと合わせました。酒が辛味も含めてすべての味を包み込み、よく合いました。
このほか、鳥のレバー(塩と胡麻油の味付け)とも、鶏レバーの濃厚な味わいと酒のボディー感があったほか、胡麻油の香りと酒の後味がよく合いました。
こちらは、小さな亀の器(金亀専門店だから?)に入ったうに味噌。こちらは酒の中の米の香りを引き立てました。うに味噌のような味の濃い、コクの有るアテにも負けないボディー感のある長寿金龜「白80」でした。
ラベル情報
- 商品名: 長寿金龜「白80」木槽袋しぼり
- 醸造元: 岡村本家(滋賀県犬上郡豊郷町)
- 原材料: 米(国産)、米麹(国産米)
- 醸造年度: -BY
- 原料米: 国産近江米100%
- 精米歩合: 80%
- 酵母: -
- アルコール度数: 14-15度
- 日本酒度: -
- 酸度: -
- アミノ酸度: -
- 製造年月: 29-8
- 杜氏: -
- その他情報: 仕込み水: 鈴鹿山系の伏流水
- 商品ページ: -