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東麒麟 スパークリング グレープフルーツ AZUMA KIRIN SPARKLING SAKE+GRAPEFRUIT|世界のSakéテイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

サケ・カクテルをRTDに

ブラジルの清酒メーカー Azuma Kirin(東麒麟)が造るサケ・カクテルのRTD(チューハイのようにすぐに飲める状態になった瓶や缶に入った飲料)です。

縮小傾向に合ったブラジルでの清酒(Sake)は、2000年代のサケ・カクテルブームで需要を増やしました。この時、Sakeが「日系人の酒」から「ブラジル人全体のアルコール飲料」となったことが大きな意味を持ちます。

詳しくは、こちらをご覧ください。

想像以上にグレープフルーツ、料理にも合う

今回テイスティングしたスパークリング・サケはグレープフルーツフレーバー。このシリーズは他にオリジナル(ライム味)と洋梨味があります。ライムはブラジルのすべての飲料に入れられ、すべての料理の付け合せになる言ってよいほど(言い過ぎかもしれない)、ポピュラーな柑橘です。グレープフルーツと洋梨は、フルーツ天国のブラジルでもあまりポピュラーなフルーツではありません。彼らにとっては、ちょっと珍しめのフルーツなのです。

さて、いただきます。

鮮やかなオレンジ色。グレープフルーツ果肉とピールの香り。ちょっとコクがあって、すコリオレンジに近いかしれません。目の前に本物のグレープフルーツが並んでいるような錯覚を覚えるほど、リアルな果実を感じます。香料の配合には気を使い、日本から取り寄せた香料も使っているとのことです。

日本酒らしさを探しますが、ほとんど見当たりません。ごくごくほのかに、日本酒の乳酸由来の少しミルキーな香りが主に後口に見られる程度です。

切れはよく、柑橘の余韻が楽しめます。

ブラジルでは牛肉を岩塩だけで味付けして遠火でグリルすることが一般的ですが、そういった肉料理に合わせたいです。また、ちょっと刻のある柑橘のニュアンスを活かして、酢豚(豚肉と玉ねぎのみのシンプルなもの)との相性も良さそうです。

テイスティングコメント

冷蔵庫から出したて、10度くらいでいただく。

鮮やかなオレンジ色。そこそこのガス感。グレープフルーツ果肉とグレープフルーツピールの香り。甘味はブラジル標準から見ると穏やかだが、その質はブラジルっぽい。果汁を思わせる甘さと酸っぱさ。日本のグレープフルーツよりも、ちょっとオレンジ寄りのコクがある香り。目を閉じると、とてもほのかに日本酒らしい乳酸由来のミルキーな香り、でもかなり注意しないとわからない。新鮮なフルーツを食べているような、フレッシュ感がある。苦味でよく切れ、余韻は短いが、グレープフルーツ果汁とピールの香りが持続する。

ブラジルのステーキ(岩塩だけで味付け)や豚肉と玉ねぎだけのシンプルな酢豚に合わせたい。

(テイスティング日: 2018年11月11日)

ラベル情報

東麒麟 スパークリング グレープフルーツ AZUMA KIRIN SPARKLING SAKE+GRAPEFRUIT

  • 〈醸造元〉 AZUMA KIRIN(カンピーナス市(ブラジル連邦共和国サンパウロ州))
  • 〈仕込み水〉 -
  • 〈原料米〉 -
  • 〈精米歩合〉 -%
  • 〈特定名称/種別〉 炭酸入り混成酒 (Bebida Alcoólica Mista Gaseificada)
  • 〈アルコール度数〉 7度
  • 〈原材料〉 炭酸水、清酒、エチルアルコール、砂糖、液体グルコース、酸味料(クエン酸)、香料(天然グレープフルーツ香料、天然果実香料)、乳化剤(アラビアガム)、保存料(安息香酸ナトリウム)、着色料(黄色4号、黄色5号)
    (Água gaseificada, Saquê, Álcool Etílico, Açúcar, Glicose Líquida, Acidulante: Ácido Cítrico, Aromatizante: Aroma Natural de Grapefruit e Aroma Natural de Frutas, Emulsificante: Goma Arábica. Conservador: Benzoato de Sódio e Corantes: Tartrazina e Amarelo Crepúsculo)
  • 〈製造年月〉 -
  • 〈その他情報〉 製造 HGR Beverages、販売 AZUMA KIRIN。賞味期限 2019-01-02

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