日本酒コンシェルジュが選ぶ「2017年買ってよかったもの」7選
日本酒コンシェルジュUmioが2017年に「買ってよかった」日本酒関連グッズをご紹介します。これで日本酒ライフがとても充実しました。
日本酒コンシェルジュUmioが2017年に「買ってよかった」日本酒関連グッズをご紹介します。日々の日本酒ライフを充実させ、日本酒イベントの運営でもとても役に立ちました。
1. ウイスキー用テイスティンググラス
最初にご紹介するのは、もっとも利用頻度が高かった、ウイスキー用のテイスティンググラスです。
一般的に日本酒のテイスティングには本利き猪口やINAOテイスティンググラスを使います。
グラス型を使う場合はワインで使われるINAOテイスティンググラスがよく使われています。きき酒師や日本ソムリエ協会の実技試験でも採用されていますね。
しかし、ワインに比べてアルコール度数の高い日本酒の場合、アルコール臭が立ちすぎることがあります。
そこでおすすめなのが、ウイスキー用のテイスティンググラス。日本酒の香りを捉えつつアルコール臭を抑えることができる、小ぶりなチューリップ型のグラスです。
👉 グレンケアン ブレンダーズモルトグラス ウイスキーテイスティンググラス 190cc
2. 燗酒に「赤外線放射温度計」
冬場はもちろん、真夏でも燗酒を楽しむ日本酒コンシェルジュに欠かせないのが温度計。トラディッショナルなガラス棒型の温度計ロング・ショート、iPhoneにつなげてアプリで管理するRangeという温度計、そしてこの「赤外線放射温度計」の4個を使い分けています。
「赤外線放射温度計」が優れているのは、短時間で温度がわかること。0.5秒で表面温度が分かります。そして、お酒に直接触れずに衛生的だということもメリットの一つです。
グラスなどに入ったお酒の温度を測るときは、赤外線ビームが通過するので、どの部分が計測されているのかわからないので注意が必要です。
通常の温度計と併用して、どういう計り方をしたらより正確かを何度か検証しましたが、生活やイベントの中で利用するには問題のない精度でした。
👉 CYCLETRACK 赤外線放射温度計 デジタルサーモメーター 非接触 デシタルLCD表示 -50℃+550℃/-58°F1022°F
3. ひとり燗酒に「ミニソースパン」
こちらも燗酒グッヅ。家でひとり飲みすることが多いので、ちろりにお酒を半合だけ入れて湯煎するのにぴったりな12cmのWMFミニソースパンをとても重宝しています。
だし割り用に少しだけだし汁を作るのにも便利!
4. 一升瓶ポーラー「垂れま栓」
神戸にある地酒とワインの濱田屋のオリジナル商品。一升瓶でもお酒が出過ぎることがなく、液だれもしない逸品です。
以前はワイン用のポーラーを使っていましたが、一升瓶だと微妙にサイズが合わなかったりと使い勝手は今ひとつでした。
「垂れま栓」に出会ってからイベントでの取り回しがとても効率化されました。特に一升瓶から小さなおちょこに注ぐことに慣れていない方には、安心・安全が約束されます。
こちらが一升瓶に装着した状態。飛び出ている部分がないので、見た目もスマートです。一つだけ難点があるとすれば、垂れま栓を知らない方がこれを蓋だと思って注ぐ際に取り外してしまうことですね。
👉 垂れま栓 濱田屋
5. マルマンのメモ帳とプレスマン
メモ魔です。酒蔵見学はもちろん、日本酒イベントや飲食店でひとり飲みのときのテイスティング時には常にメモを取っています。
ここ何年か、紙やスパホアプリ、いろいろなメモ帳を試してきてたどり着いたのが「マルマンのN162」、縦長のメモ帳です。
このメモ帳が優れているのは、持ちやすい幅と書き込める情報量の程よさ。
よく見かける小さいサイズのメモ帳より若干幅が狭く、手に持つ時に力が必要ないのが利点。また、縦長で面積が大きいため日本酒のテイスティングノートを書く時にちょうどよい情報量が1枚に収まります。
お店のテーブルに置いても圧迫感がない大きさです。
似たサイズの輸入品のメモ帳ががいくつかありますが、マルマンのN162メモ帳の方は紙質、文字を邪魔せずにガイドとして機能する罫線、そしてミシン目の性能が段違いに優れています。
サラサラの紙の上にシャープペンを走らせるときにストレスが無いので、書くことに集中することができます。
👉 マルマン 長型 メモパッド ニーモシネ 方眼罫 N162
そして、お供はこのシャープペン。軽くて書きやすいプレスマンです。
水やお酒で濡れることが多い現場では水性ペンはNG。油性ペンか鉛筆・シャープペンシルが選択肢に残ります。どちらもでよいのですが、好みでシャープペンシルを探していたところ、芯がが0.9と太く書きやすいプレスマンを選びました。
6. STALOGY 半透明ふせん 無地
日本酒を冷蔵庫で保管する時、「少なくなったらより小さな瓶に移し替える」のが品質を保つ秘訣です。一升瓶から四合瓶、四合瓶から一合瓶に移し替えることで、空気に触れることを少なくするのです。
何の酒を移したのかが分かるように、シールや付箋を貼ることになりますが、私が愛用しているのは糊の部分が全体の8割のSTALOGY半透明ふせん。
一般的な紙の付箋だと糊の部分が少ないので剥がれやすく、水に弱いのが難点。はがせるタイプのタックシールも、冷蔵庫の中で使っているときれいに剥がれないことが多いです。
Stalogyのふせんは、瓶の表面が濡れていない時に貼るということと、油性ペンを使うことに気をつければ、これらの問題を解決できるのです。
👉 ニトムズ STALOGY ふせん 半透明 無地 50mm幅
また、生酒など、開栓後の時間経過で変わっていく味わいを楽しむ場合、こうやって開栓日をメモするのに使うのもいいですね。ラベルを傷めずにすみます。
このふせんと出会ったのが、東京・代官山にあるこのアンテナショップ、Stálogy Laboratory Tokyo。文房具好きならわくわくを抑えられないお店です。
7. 小型プロジェクター
最後にご紹介するのが、日本酒コンシェルジュ通信が開催している「日本酒テロワールキャノンボール」や「日本酒レッスン」で使っている超小型レーザープロジェクター Smart Beam Laser。
バッテリー駆動で、スマホやパソコンからWi-fi経由で信号を飛ばせるのが便利。ケーブル無しで使えることで、特に飲食店でイベントを開催する時に小回りがきいて便利です。
👉 超小型レーザープロジェクター Smart Beam Laser
日本酒ライフが楽しくなった
2017年に買ってよかったものを振り返って思うのは、「日本酒ライフが楽しくなった」ということ。お酒のラベルに開栓日をメモるのはワクワクするし、よりよい状態で燗酒をつけることができるとうれしい。
そして、小さな日本酒イベント(30人以内)を楽しく演出できるグッヅとも出会えました。
来年も楽しくてためになる日本酒イベントを開催して、日常の日本酒ライフも充実させていきたいと思います。