松の司「産土(うぶすな)」|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉しっかりとした味わい。米を感じます。食事を楽しみながら飲みたいお酒。
松の司の普通酒「産土(うぶすな)」です。今年度からの新製品で、主に地元向けの定番酒です。
滋賀県大津市で開催された「エスサーフきき酒会2017」にて試飲しました。
酒造好適米の中等米を使用
「産土」は松瀬酒造の地元、竜王町で作られた酒造好適米、山田錦や滋賀渡船、吟吹雪の「中等米」と日本晴などの一般米を使って造られます。その上で古酒を20%ほどブレンドしてあります。
松瀬酒造は今年度からアル添酒の製造をやめています。上撰クラスを好む消費者の嗜好にあわせて開発された産土にも醸造用アルコールの添加をしていません。
それでも特定名称酒(純米酒)を謳えないのは、特定名称酒に使う米は3等以上のものと決められている[1]からです。
しっかりとした味わい、食事をしながら飲みたい日本酒
上立ち香は炊いた米や乳酸菌飲料の香り。どっしりとしたアタック、口に含むと、とろみのあるテクスチャー。酸味、甘味が強く、口中香はザラメや炊いた米の香り。やや渋味があり、余韻に酸味がやさしくじわりと感じられます。
食事を楽しみながら飲みたいお酒です。また、試飲では常温でテイスティングしましたが、50度位の燗酒にしたいと思いました。
(2017年4月26日)
ラベル情報
- 商品名: 松の司 産土(うぶすな)
- 醸造元: 松瀬酒造(滋賀県蒲生郡竜王町)
- 原材料: 米(国産)、米麹(国産米)
- 醸造年度: -BY
- 原料米: 竜王産米(山田錦・渡船・吟吹雪)など
- 精米歩合: 65%
- 酵母: 自社保存株
- アルコール度数: 15-16度
- 日本酒度: ±0〜+2
- 酸度: 1.3ml〜1.6ml
- アミノ酸度: -
- 製造年月: 2017-04
- 杜氏: 石田敬三
- その他情報: -
- 商品ページ: http://www.matsunotsukasa.com/product/lineup/ordinary/
ラベル以外の情報源
- * 蔵元情報
参考資料
「清酒の製法品質表示基準」について|国税庁検索(20年4月17日閲覧) ↩︎