Tagged

全国新酒鑑評会

A collection of 4 posts

4 posts

自然を感じながら日本酒を飲むって楽しい〜天野酒 蛍の宴 レポート〜
天野酒

自然を感じながら日本酒を飲むって楽しい〜天野酒 蛍の宴 レポート〜

蛍の宴 梅雨の気配を感じる5月の末、西日本きき酒界の重鎮の方々のお誘いで、「天野酒」の酒蔵で開催された「蛍の宴」に参加しました。 亨保三年創業の歴史ある酒蔵・天野酒 天野酒醸造元の西條合資会社は享保3年(1719年)に創業した歴史ある酒蔵です。 大阪府河内長野市の南海河内長野駅からほど近く。駅から酒蔵までの道は「酒蔵通り」として整備されており、趣きのある佇まいを感じながらのアプローチ。酒蔵の建物のうち旧店舗社屋は登録有形文化財に指定されており、歴史を感じる風景です。 天野酒を語るには河内長野地元の天野山金剛寺について語らなければなりません。 中世には、大寺院が荘園を持っていました。その荘園から上がってくる年貢米を使って僧侶が酒造りをしていました。金剛寺で造られていた「天野酒」や奈良の菩提山正暦寺で作られていた「菩提泉」などが有名です。その後、寺院での酒造りは廃れてしまいましたが、当時寺院で造られていた酒の製法は、現在の日本酒造りのベースとなっています。 西條合資会社は昭和46年(1971年)、天野山金剛寺で中世に造られていた「天野酒」の銘柄を復活。さらに1990年には当時の製法を文献から再現して「僧坊酒」をつくりあげました。 天野酒の品質は高く、今年は全国品種鑑評会で金賞を受賞しました。 蛍を眺めているだけで癒やされる 酒蔵の隣を流れる小川、「石川」はホタルの生息地です。「蛍の宴」はそのホタルを眺めながらお酒と料理を楽しむイベントです。今年は例年より早めにホタルが飛び始めたため、イベント実施期間を1週間前倒したとのこと。

酒造家の利き酒 〜最高の酒を目指して〜
田島善史

酒造家の利き酒 〜最高の酒を目指して〜

2016年3月13日に開催された「日本酒レッスン 特別編 杜氏と語らう」で酒造りについてお話いただいた富翁・北川本家の杜氏田島善史さんは、イベントの直前まで鑑評会に出品する日本酒の利き酒をしていました。今回、その様子を見学する機会をいただき、酒造家の真剣な利き酒の様子を記事にすることができました。 イベント直前の利き酒 ゲストの北川本家の杜氏、田島善史さんにイベントでお話しいただいた3月13日は、酒造りシーズンの真っ最中でした。「酒造りが終わってからよりも、今まさに酒造りをしているという気持ちの中で話したい、伝えたい」との田島さんの思いを受け止め、この時期に開催したのです。 イベント当日の早朝も、田島さんは酒蔵で仕事をしていました。全国新酒鑑評会に出品するお酒の最終調整のための利き酒です。とても大事な利き酒で、外部の人間が入ることは通常ありませんが、今回、その様子を見学させていただきました。 利き酒の入念な準備、温度 利き酒する時には、お酒の温度を20度にします。香りがわかりやすい温度なのと、他の利き酒の結果と比較できるように条件を揃えるためです。 利き酒している間にお酒の温度が変わらないように、エアコンで室温を20度に調整します。 早速利き酒、といきたいところですが、その前に大事な工程があります。自分の今の嗅覚を基準と合わせる作業です。ITやデザイン関係の方には「キャリブレーション」という言葉でイメージしやすいと思います。 嗅覚を合わせる 利き酒の前に、いろいろな香り成分を含む日本酒のサンプルが使われました。すべてこのために造られた本物の日本酒です。 吟醸香とされるフルーティーでフローラルな香りのサンプルと、オフフレーバーという、お酒にはないほうがいいマイナスの香りのサンプルです。これらのサンプルを使って嗅覚の基準を合わせるとともに、利き酒のウオームアップをします。