燦然 純米雄町 生原酒 日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉備前焼作家、豊福博先生の片口に入れる酒を探して見つけたのが、岡山の「燦然」。雄町を使った生原酒らしい味と香りでキレが良い日本酒です。
備前焼作家、豊福博先生の片口。
どんなお酒を入れようか? もちろん、岡山の酒じゃ!
というわけで近所で買ってきた岡山のお酒がこの「燦然(さんぜん)」。大好きな雄町を使った日本酒です。
燦然 藍ラベル 純米「雄町」生原酒
藍ラベル!倉敷と言ったら藍染め。引き締まった藍色のラベルが倉敷らしい。そして原料米は岡山県産雄町。いいねー! 岡山じゃねー!
生原酒らしい香味
青りんごのようなフルーティーな香りの下に、米の香りを感じました。全体的にやや強めの香りです。
口当たりは軽く柔らかで、米の甘みと中程度の酸味、やや控えめな苦味、原酒のせいかアルコールの刺激も感じられました。甘辛は中位ですが、うま味もあって全体的に濃醇です。口に含むと、和梨のようなちょっと穏やかなか甘みを感じさせる香り。キレが良く、酸味の余韻がじわりと長めに残ります。
合わせたい料理
豚の角煮にあわせたいですね。それから、豚肉のソテーなど。「豚肉食べたい!」と思う味と香りのお酒です。
酒器と温度帯
酒器は、分厚い備前のぐい呑みがよくあいました。冷蔵庫から出してちょっとしたくらいの温度(12度位)でいただきました。
ワイングラスでも試してみましたが、たくさんの種類の香りが喧嘩するようにワッと出てきて、まとまりが無くなってしまいました。青りんご、ヨーグルト、籾殻、ミント、青草の香りがわっと一度に来る感じです。
試していませんが、40度位にちょっと温めても行けるかもしれません。
データ
- 醸造元: 菊池酒造(岡山県倉敷市)
- 商品名: 燦然 藍ラベル 純米「雄町」生原酒
- 原料米: 岡山県産雄町
- 精米歩合: 65%
- アルコール度数: 18.5
- 日本酒度 +5
- 酸度: 1.8