MIZUBASHO PURE 瓶内二次発酵|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉見た目はスパークリングワインだが、付き合ってみるとやはり日本酒。フルーティーな香りと米の甘味を思わせる香りが上品。
「水芭蕉」の永井酒造。今年7月に群馬県川場村にある蔵を訪問。落ち着いた雰囲気の蔵カフェではじめていただき、この酒にじっくり向き合いたいと購入。永井社長から伺った開発の苦労、世界を見据えた視点に尊敬の念を覚えたからだ。
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原料米に最高品質の山田錦を使い、瓶内ガス圧は5気圧とシャンパンと同程度。試行錯誤を繰り返して完成したMIZUBASHO PURE。「世界のお祝いの場で使ってもらえる酒にしたい」と永井社長。
永井社長はawa酒協会の代表理事を務め、スパークリング日本酒の普及に邁進している。協会の「awa酒認定基準[1]」で注目すべきことは、瓶内(タンク内)二次発酵で炭酸ガス注入はしないこと、透明で注いだときに一筋泡を生じること、ガス圧が決められていることである。もちろんMIZUBASHO PUREも認定されている。
発泡の日本酒といえば、活性にごり酒を思い浮かべる方が多いだろう。瓶内二次発酵と外観にこだわる理由は、スパークリングワインと合わせ、世界のお祝いの場での利用を視野に入れているからだ。新鮮さとガス感を楽しむ活性にごりとは目指すところが違うのである。
外観が美しい、日本酒らしさがある
泡はビーズのように、細く長く連なる。美しい。
口に含むと、炭酸感で泡を感じる。その後にトラディッショナルな日本酒の味わい。ギャップがおもしろい。甘味はそこそこ。香りはりんご、和梨のフルーティーで爽やかな香り。米の甘味を思わせる上新粉の香り。炭酸でドライな印象のなかに、やや渋み、日本酒を感じる収斂味がある。余韻はやや長い。上新粉の香り。
爽やかなフルーティーさを生かして、カマンベールチーズに合わせてみた。よく合う。ニンニク味噌にも合った。見た目はスパークリングワインだが、付き合ってみるとやはり日本酒。
(テイスティング日: 2018年8月25日)
ラベル情報
商品名 | MIZUBASHO PURE 瓶内二次発酵 |
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醸造元 | 永井酒造(群馬県利根川郡川場村) |
特定名称・種別 | |
原材料 | - |
酒造年度 | -BY |
原料米 | 兵庫県三木市 三木・別所地区産 山田錦 |
精米歩合 | -% |
酵母 | - |
仕込み水 | - |
アルコール度数 | 13度 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
製造年月 | 2018-07 |
杜氏 | - |
その他情報 | - |
商品ページ | http://www.mizubasho.jp/item_category/pure/ |