町家でお酒を楽しもう!No.4 北川本家スペシャル(京都開催日本酒イベントレポート)
おかげ様で4回目を迎えました「町家でお酒を楽しむ会」、6月は京都伏見の酒蔵北川本家さんから杜氏さんと蔵人さんをお招きしました。参加者は30名近く、大変盛り上がった会となりました。
(2012年6月27日開催)
杜氏さん、蔵人さんをお招きして
おかげ様で4回目を迎えました「町家でお酒を楽しむ会」、6月は京都伏見の酒蔵北川本家さんから杜氏さんと蔵人さんをお招きしました。参加者は30名近く、大変盛り上がった会となりました。
きき酒タイム!
まずは杜氏の田島さんから、「きき酒の基本」について説明をいただき、さっそく北川本家さんの「富翁」5種類をきき酒しました。
きき酒の仕方を簡単にまとめると、次の4ステップになります。
- おちょこの中にお酒を7割くらい入れて、くるくる回します。この時、上がってくる香り(上立ち香)を楽しみます。
- 口の中で転がします。くちゅくちゅ音を出して下にまんべんなく行き渡るように。このとき立つ香り(口中香)を口の中、鼻の中で感じます。そして味も感じます。
- 通常はここで吐き出しますが、吐き出さずに飲むのもよいです。飲むときはのどごしを感じます。
- 思ったこと、感じたことをメモします。気取らずに、自分の言葉で書くのがよいです。
まず最初は、「富翁 プルミエアムール(初恋)」。こちらを冷やした状態と、ぬる燗で飲み比べました。私はぬる燗のほうが好きでした。香りが引き立つ感じがしました。
次は「富翁 大吟醸生酒」。広島産の山田錦。硬い感じが良かったです。
「富翁 特別純米酒」。京都の酒米「祝」を使っています。このお酒の麹の香りが好きでした。
同じく「富翁 特別純米酒」。こちらは福井産「五百万石」使用です。硬い感じで切れ味がシャープでした。
最後は「富翁 純米吟醸 丹州山田錦」。定番の酒米「山田錦」を使っています。丹州産の山田錦です。
お酒を飲むときに大切なのは、水分をとること。お酒と同量の「和らぎ水(チェイサー)」を飲むとよいと言われています。今回はなんと、お酒造りに使っている「仕込み水」を持ってきてくださいました。
実演タイム!
きき酒のあとは、お酒造りの工程の実演タイム!
麹を少しずつゆっくりとふりかける工程などを実際に体験しました。これはみなさん楽しんでくださいました。僕も楽しかったです。
麹菌をふりかける。
これがたん種麹。
「ものづくりの価値観」を語る
実演の後も、杜氏さんや蔵人さんとのお話は続きました。もちろん美味しいお酒を味わいながらです。
普段お会いする機会がめったにない杜氏さんや蔵人さんたちのお話を直接聞けるのは、とても貴重な体験でした。お酒造りの世界、ものづくりの価値観、お酒造りにかける情熱と愛について熱く語っていただきました。心に残ったのは「80点のお酒はマニュアルで作れるかもしれないけど、それ以上、100点、120点のお酒を造るには努力とこだわりが必要」というお話でした。
京都全体に息づく、ものづくりの空気感を感じました。私はIT業界でソフトウェアを作っていますが、酒蔵のものづくりの姿勢、価値観を学んでいきたい、見習っていきたいと思いました。
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