町家でお酒を楽しもう!No.23 さぬきのお酒(京都開催日本酒イベントレポート)

町家でお酒を楽しむ会、第23回は香川県のお酒。郷土料理と合わせたり、温度を変えたりして楽しみました。

町家でお酒を楽しもう!No.23 さぬきのお酒(京都開催日本酒イベントレポート)

(2014年7月30日開催)

23回目の「町家でお酒を楽しもう!」は久々の地域特集。今回は四国の香川県を特集しました。

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  • 「香川のお酒ははじめて飲んだ。おいしい」
  • 「香川出身だが、しょうゆ豆にあうお酒ははじめて」
  • 「あんまり日本酒は飲まないけど、讃岐くらうでぃは飲みやすくておいしかった」
  • 「ご飯食べながらなら金陵!」
  • 「凱陣を、温度を変えながら飲むとおいしい」
  • 「うとうと。のチョコレートっぽい香りがわかった」
  • 「この会でぽっちゃり甘い、などの表現を知れてよかった」

会の終わりの自己紹介・感想タイムではこんな感想を頂きました。

カジュアルな日本酒イベント「町家でお酒を楽しもう!」

「町家でお酒を楽しもう!」は日本酒をはじめて飲む方、いろいろな種類のおいしい日本酒を味わいたい方を対象にしたカジュアルな日本酒イベントです。「日本酒を味わうための知識」のミニレッスンや酒蔵さんからのゲストのトークの後、お酒を味わい、お酒好き同士で交流するという流れでお楽しみいただいています。

会場は京都の西陣エリアにある、築90年以上の京町家、KRP町家スタジオ。落ち着いた和の雰囲気の中でおいしい日本酒を楽しめる会です。

さぬきのお酒、ラインナップ!

今回は、香川県に縁があり思い入れも深い私 Umio がお酒選びを担当しました。いままで飲んでおいしいと思った讃岐のお酒のなかから厳選しました。

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写真右から銘柄と酒蔵の紹介です。

  • 春の光 純米生原酒(森國酒造・香川)
  • うとうと。純米酒(森國酒造・香川)
  • 綾菊 純米吟醸 国重(綾菊酒造・香川)
  • 悦凱陣 純米吟醸 無濾過生 ブルーボトル(丸尾本店・香川)
  • 金陵 純米吟醸さぬきよいまい(西野金陵・香川)
  • 川鶴 純米酒 おいでまい しぼりたて(川鶴酒造・香川)
  • 川鶴 讃岐くらうでぃ 骨付鳥、一本勝負(川鶴酒造・香川)

「春の光 純米生原酒」と「うとうと。純米酒」の森國酒造は小豆島にある新しい酒蔵です。2005年に小豆島の水を求めて高松市内から移転してきました。「若い人に日本酒を飲んでもらいたいと」いう思いが込められたパッケージですが、中身のお酒は昔ながらの杜氏さんが造った日本酒らしいお酒です。

「綾菊 純米吟醸 国重」。綾菊酒造の国重杜氏は「現代の名工」にも選ばれている、この世界では大変著名な方です。彼の醸すお酒は全国新酒鑑評会で20回以上も金賞を受賞しています。

「悦凱陣 純米吟醸 無濾過生 ブルーボトル」の丸尾本店は金毘羅さんのすぐ近くにある酒蔵。私が香川ではじめて出会った大好きなお酒です。少量しか生産していないので手に入れにくいですが、ぜひとも楽しんでいただきたいお酒です。

「金陵 純米吟醸さぬきよいまい」は香川県の酒米「よいまい」を使った日本酒。「よいまい」とは讃岐弁で「酔いなよ、酔いましょう」という意味もあり、「よいお米」との掛詞になっています。西野金陵のお酒です。

川鶴酒造の「川鶴 純米酒 おいでまい しぼりたて」には「おいでまい」という飯米(食べるお米)が使われています。

酒造りに適している「山田錦」などの酒造好適米には、心白と呼ばれる白い部分があり、またタンパク質や脂質が少なく、炭水化物が多いのが特徴。「おいでまい」には心白が無いですが、タンパク質の量が山田錦並みに少なく、実は酒造りに向いているのではないか、ということで使い始めたそうです。

「川鶴 讃岐くらうでぃ 骨付鳥、一本勝負」は讃岐の郷土料理「骨付鳥」に合うように造られたアルコール度数が低いさわやかなお酒。ロックで飲むとおいしいです。

讃岐の料理を讃岐のお酒に合わせる

香川の名産「しょうゆ豆」。炒ったそら豆を醤油につけたもので、しっかりした甘みと濃厚な味わいです。参加者のみなさんはいろいろなお酒に合わせてみて感想を語り合っていました。

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また、小豆島さんのオリーブオイルを持ってきてくださった参加者の方もいました。「どのお酒と合うかなー」といろいろ試したり感想を言い合ったりで楽しい雰囲気でした。

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私は何度か香川を訪問・滞在しています。そこでたくさんの方とお会いして思ったのは、「香川の方は郷土愛が強い、とくに郷土の食に対する愛が深い」ということです。今回ご紹介したお酒の中にも、地元のお米を使ったものがありました。各酒蔵とも郷土料理に合わせたお酒を造っています。

町家スタジオの縁側で一献

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会場の町家スタジオには素晴らしい庭があって、夜にはライトアップされています。そんな風情のある庭を眺めながら縁側で日本酒を味わうシーンも。浴衣の女性を撮影しているのは縁側愛好家の成瀬夏実さんです。

こちらは成瀬さんが会場の町家スタジオを訪れた時の記事です。
京都の町家でエンガワーキングしてみた(縁側なび)

これからもよろしくお願いします!

久々の地域特集でしたが、皆さんに楽しんでいただけて嬉しいかぎりです。これからも楽しいイベントを作っていきますのでどうぞよろしくお願いします!


「町家でお酒を楽しもう!」ではさまざまなテーマで日本酒のイベントを開催しています。参加方法・最新情報はFacebookページをご覧ください。

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