町家でお酒を楽しもう!No.13 奈良の酒を知る!(京都開催日本酒イベントレポート)
「町家でお酒を楽しもう」ご当地日本酒シリーズ、4回目は「奈良」を特集しました。日本酒発祥の地として歴史を感じさせる奈良のお酒を楽しむことが出来たイベントでした。櫛羅、篠峯、睡龍、三諸杉、森の風、春鹿をお楽しみいただきました。
(2013年6月19日開催)
京都→滋賀→岐阜。そして奈良
「町家でお酒を楽しもう」ご当地日本酒シリーズ、4回目は「奈良」を特集しました。日本酒発祥の地として歴史を感じさせる奈良のお酒を楽しむことが出来たイベントでした。今回も20人近くの方に参加いただきました。そして盛り上がりました!ありがとうございました。
奈良のお酒、ラインナップ
さっそく、今回のラインナップ。左から順に。
- 櫛羅(くじら) 純米無濾過生原酒(千代酒造株式会社)原料米: 山田錦
- 篠峯(しのみね) 愛山 純米 無濾過生酒(千代酒造株式会社)原料米: 兵庫県産愛山
- 睡龍(すいりゅう) 純米 21BY(久保本家酒造)
- 三諸杉(みもろすぎ) 菩提酛(もと) 純米無濾過生原酒(今西酒造株式会社)
- 三諸杉 露葉風(つゆはかぜ) 純米吟醸(今西酒造株式会社)原料米: 露葉風
- 風の森 純米 無濾過無加水 生酒(油長酒造株式会社)原料米: 奈良県産秋津穂
- 春鹿(はるしか) 超辛口 純米吟醸生原酒(今西清兵衛商店)
- 鷹長(たかちょう) 菩提酛(もと) 純米酒(油長酒造株式会社)原料米: 菩提山町産ヒノヒカリ
室町時代の製法、菩提酛(もと)造り
今回のラインナップのうち、2本に「菩提酛」という文字がありますが、これは室町時代、17世紀の造り方を再現したものです。三諸杉では、この醸造法を使ったものと、現代の方法で作ったもの両方を飲み比べました。奈良は日本酒発祥の地だと言われています。もちろん菩提酛造りよりずっと前からお酒は作られていたわけですが、昔の造り方のお酒で歴史を感じるのも楽しいです。
ならには大神(おおみわ)神社という、全国の酒造家の進行を集めている神社があり、「お酒の神様」とされている大物主大神(おおものぬしのおおかみ)と少彦名神(すくなひこなのかみ)が祀られています。お酒好きなら一度は訪れてみたいですね。
奈良の食文化: 奈良漬と柿の葉寿司
奈良ならではの食材といえば、奈良漬と柿の葉寿司が思い浮かびますね。柿の葉寿司といえば、鯖や鯛や鮭を使ったものが多いですが、本場ならでは烏賊など思いがけない魚介類を使ったものもあるそうです。
そして、奈良漬。
今回お出ししたものは春鹿の酒蔵、今西清兵衛商店さんが作っているもの。奈良漬、つまり酒粕に野菜をつけたものは8世紀からあるそうです。こちらも歴史を感じる食べ物です。
実は私は奈良漬、あまり得意ではなかったのですが、今西清兵衛商店さんの奈良漬を食べて、考えが変わりました。上品な甘さがいいなと思いました。とくに奈良漬の燻製は絶品、超おすすめです。
きき酒シート使ってみました
![_s-9140732465_cc7d489251_o](https://d3p75qeczl9ul2.cloudfront.net/ghost-sake/2019/01/_s-9140732465_cc7d489251_o.jpg)今回はじめての試みとして、お酒の感想をメモれるようにきき酒シートを用意しました。
お酒のだ感想をメモるというのはとてもいい事です。飲んだお酒の記録をするという点もありますが、私がいいと思うのは、
「自分の言葉で味や香り、感じた気持ちを書くと、味覚・嗅覚が敏感になる、訓練される、そしてより深くお酒を味わううことが出来る」
からです。このように、お酒を飲んだ時の感動を表現することを繰り返していくと、より深く味わうことが出来るようになるのです。
「町家でお酒を楽しもう」のきき酒シートは日本最大の学生日本酒サークル「正宗会」の初代会長、山口くんの監修のもと作りました。プロ用のように複雑すぎず、初心者でもポイントが押さえられることを目指しています。
参加者の方も、利き酒師の片桐さんも、アツいイベントになりました
今回は雨の中、たくさんの方にご参加いただきました。兵庫、大阪など遠くから参加の方もいらっしゃって、大変ありがたいことだと思いました。イベントの後半で、参加者の皆さんのお酒を通した多幸感が会場にあふれてくる様子を感じる瞬間が幸せであります。
また、利き酒師片桐さんにとって、今回のテーマ「奈良」はとても関わりの深い県です。片桐さんは現在奈良県でタウンマネージャーとして活躍されています。お酒とアテのセレクション、そしてトークに、奈良を愛する想いを感じました。
「町家でお酒を楽しもう!」では毎月、さまざまなテーマで日本酒のイベントを開催しています。参加方法・最新情報はFacebookページをご覧ください。
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