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「オン飲み」イベントを開催しました! その楽しさと危険性、楽しむコツ

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

町家で「オン飲み」

最後に日本酒のテイスティング・ワークショップを開催したのが1月で、2月のローカル・サケ・パーティーは中止になりました。これまでイベントと通信の両輪で活動してきましたが、その片輪が3ヶ月も止まっていることになります。

そんな中、先週水曜日、試験的にZoomを使った「オン飲み」を開催し、いままでイベントやワークショップに参加いただいた方を中心に、11人でゆるくオンラインで酒を楽しみました。

町家スタジオを背景に、酒を飲み、語る

今までイベントを開催した会場、築100年の京町家の大広間とそこから眺める庭が、よさの一つです。それで、大広間の写真をZoomの背景画像として使えるように準備しました。ちょっとだけ、町家で一緒に飲んでいる雰囲気になりました。今回は「ゆるやかな飲み会」でしたが、一つでも軸があったことがよかったと思います。

まずは乾杯、そして自己紹介と進みます。参加者の方に今飲んでいるお酒と、それに合わせた料理やアテを紹介してもらいました。そこから話が発展していったのが楽しかったです。「そのお酒飲んだことある」とか「それ、地元のお酒です」など、地域の話題に広がっていったのは興味深い現象でした。

普段のイベントでは、「同じ酒を、同じ場所で、一緒に飲む」ことが大きな価値となっています。しかし、「オン飲み」では、違う酒を離れた場所で同じ時間に一緒に飲みます。このように、同じ場所でのイベントとはまた違う魅力がありました。

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みんな、話したい

会を終えて改めて感じたのは、「みんな、人と話がしたい」ことでした。いつもの酒場に行けないし、家の中でひとりリモートワークをしている方もいます。人とのコミュニケーションが欠乏しているのです。普段から一人で行動するのが好きな私でさえもそう感じています。

このオン飲みでいろいろな人の話が聞けて、そして自分の話を聞いてもらえました。その結果テンションが上りましたが、翌朝にはなんだか落ち着いた気分でした。

もう一つ、うれしいことがありました。京都で開催しているイベント・ワークショップに「遠くて来れなかった」方にも参加いただいたことです。

酒量が増える人、減る人

オンラインで飲み会をすると酒量が増える、という声をよく耳にします。私の場合もいつもの1.5から2倍のペースで飲んでしまうと気が付きました。今回は司会をしていたこともあり、酒の量はそう多くなかったですが、リアルのイベントに比べると増えています。

主催・参加両方を体験して気がついたことは、「受け身になると酒量が格段に増える」ということです。とくに大人数の「オン飲み」の場合、自発的に発言せず受け身になると、「テレビを見ながらひとりで飲む」状態に近くなります。アルコール依存症の入り口と言われる「独酒」になる危険性をはらんでいます。

もちろん、オン飲みで能動的に発言することがよくて、受動的なのがそうでない、わけではありません。他の人が楽しそうに飲むのを眺める飲み方は、酒場でもよくあります。オンラインでの飲み過ぎを回避するためには、あらかじめ飲む量を決めておくのがよいでしょう。「きょうは2時間のオン飲みで1合半の酒を飲もう」といった具合にです。

「酒量が増えてよかった」という方もいました。もともと家で酒を飲まない方も実は多いのですね。家ではほとんど飲まないけど、人と語り合いながらなら飲めるというタイプです。家でも、ひとりではなくオンラインで人と繋がりながら飲むことで、差しつ差されつ飲むようになったことは、より健康的だと言えます。もちろん、アルコールには必ず健康リスクがあることを認識した上で楽しまなくてはいけませんが。

オン飲みが楽しくできるコツ

今回の「町家でお酒をZoom飲み」で気がついた楽しく運営するためのコツをまとめます。

2時間2合の法則

リアルイベントでも気をつけていることですが、酒量をちょっと少なめに決めて、時間をかっちり区切ることが大切です。オン飲みの場合は、自分が普段飲む量よりちょっと少なめにしましょう。時間を区切るのは、長時間の飲酒で泥酔しないためと、余韻を残すためです。「もっと飲みたかったなー」と思うくらいがちょうどよいのです。

飲む量を決めておく他、和らぎ水とアテも用意しましょう。静かに、スローに飲み進めましょう。

司会・ファシリテーターは必要

少人数でやるにしても(たとえ5人でも)、司会は必要です。酒場での飲み会ではノン・バーバルコミュニケーションや場の空気感でなんとなくうまく進行しますが、それらが伝わりにくいので、意識的な交通整理は必須です。

例えば、話したそうにしているけど誰も気がついていない人に話を振ったり、話題を広げるネタを持っている人に話してもらったり、伝わりにくいみんなのリアクションを代表して伝えたり、役割はたくさんあります。

オーバーリアクションすること

酒場では、一緒に飲んでいる人のちょっとした仕草や表情を無意識に読み取ってコミュニケーションをしています。オンラインではそれが伝わりにくいので、普段よりオーバーリアクションすることが効果的です。「おもしろい!」と思ったら、大きな身振り手振りで声に出して反応すると盛り上がります。

参加者の立場に立つ

私がリアルのイベントを主催するとき欠かさずやっていることの一つに、開始前に客席に座ることがあります。お客さんの視点で会場の雰囲気やテクニカルな点をレビューするのです。できればスタッフの方に壇上で話してもらったりします。

これと同じことを、オン飲みでも事前にすることをおすすめします。例えば、ちょっと古めのスマホでつないでみたりなど。ハイスペックパソコンで大画面を使って太い回線でつなぐのと違うユーザ体験があることに気がつくでしょう。このような感覚で会を運営すると、参加者が皆、楽しめる会にできるのではないでしょうか。

オンライン飲み会はこれから発展

今後、オンライン飲み会が普及するにしたがって、楽しむためのコツや危険を回避するためのノウハウがたまっていくでしょう。今回分かったことはまだまだ少しですが、皆さんに共有したいと思います。楽しいオン飲みを続けましょう!

次回は4月29日(水)開催

定期的にオン飲みを開催していくことにしました。毎週水曜日19時から21時までの時間帯です。いまはゆるい飲み会ですが、参加者の皆さんのリクエストに答えて、きき酒のワークショップや酒の知識のレクチャーなども入れていきたいと思います。ぜひちらりとお立ち寄りください。

参加ご希望の方は、以下のSNSからメッセージをお送りください。

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