小左衛門 特別純米 信濃美山錦 極薄濁り 特別バージョン 悪うさぎ|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉軽やかで爽やか、味が乗っている上品な薄濁りです。
名古屋の高島屋催事会場に「肴糀醸やしろ」さんが出店とのことで伺いました。「日本の酒蔵展」という催し物です。
ちょっとだけお酒を飲んでこだわりの食材と合わせる。幸せな土曜の昼下がりでした。
軽やかで爽やか、味が乗っている上品な薄濁り
極薄い山吹色がかったごく薄く濁ったにごり酒。
口に含むと、爽やか。スイスイと飲みやすく、甘味とコクがある。「夏酒」と呼びたい。
軽やかで上品なテクスチャ。爽やかな酸味。軽い乳酸菌飲料の印象。濁り由来の粉っぽさはごくほのかで心地よい。濁り具合が絶妙なので、味わいや香りから来る全体的な印象はクリアに仕上がっている。コクを感じさせる甘味。柑橘、グレープフルーツよりの香りに、ほのかにメロンの香り。
切れはよく、柑橘ピールのような苦味、さわやかな酸味、アルコールの清涼感が余韻に。残り香は乳酸菌飲料、柑橘果汁、ミルク飴。
うま味のおつまみセットと
「やしろセット」と合わせました。
左から、
ミニトマトのピクルス
中島豆腐 イタリアのオリーブオイルと伊勢志摩の真珠塩
鞍掛大豆浸し豆
ミニトマトのピクルスは浅く漬かっていて、トマトのフレッシュさを残して口当たりはやわらか、旨味が上がっています。岐阜県中津川市の中島豆腐はとてもクリーミー、オリーブオイルのよい香り。鞍掛大豆はうま味たっぷり、こちらは肴糀醸やしろさんの定番です。
トマトのピクルスと合わせると、酒の酸味とトマトの酸味が対等に向き合い、酒の甘味と旨味をピクルスが引き上げます。微妙なバランスが合って、相性が感じられました。
クリーミーで刻のある中島豆腐には、酒が柑橘ソース、フルーツソースの役割をしてよいハーモニーを奏でます。また、豆腐のコクが引き立てられました。とても良く合う組み合わせです。
鞍掛大豆の浸し豆。酒が豆のうま味を際立たせ、引き上げました。いろいろなお酒に合う料理です。
(テイスティング日: 2018年5月26日)
ラベル情報
商品名 | 小左衛門 特別純米 信濃美山錦 極薄濁り 特別バージョン 悪うさぎ |
---|---|
醸造元 | 中島醸造(岐阜県瑞浪市) |
特定名称 | 特別純米酒 |
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
醸造年度 | 29BY |
原料米 | 信濃美山錦100% |
精米歩合 | 55% |
酵母 | - |
アルコール度数 | 16.5度 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
製造年月 | 2018-03 |
杜氏 | - |
その他情報 | 無濾過・生 |
商品ページ | - |