人生の儚さを感じる「国士無双 純米酒 虚空 Cocoo Saké」日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉人生の儚さを思わせる軽やかな酒。
人生の儚さを思わせる軽やかな酒
「虚空」の文字を新千歳空港のお土産屋さんで見たとき、「この酒を飲みたい」と思った。儚さや虚無が僕の人生の中央にあるからだ。
帰宅して飲む。「虚空」という名前からイメージしやすい静けさと軽やかさがある。
全体的に軽やかな味わいの酒だ。ライトでシルキーな口当たりは北海道のパウダースノーを思わせる。乳酸系の酸味がしっかりとあって、粉砂糖の甘味が心地よい。グレープフルーツ、炊いた米、白玉粉、しっとりした草の葉の香り。余韻は短めで少しだけ甘さが残り、柑橘の香りが続く。
冷蔵庫から出したての温度だとスイスイ飲める。飲みやすい。常温だと炊いた米の香りと乳酸系の香りがちょっと引っかかる。
ペアリング
どんな料理にも合う系の、食事の邪魔をしない淡麗なお酒。とくに、ライトさと青い草の香りを活かして、冷やしたこの酒はイチゴなどのフルーツに合う。
2018年4月にテイスティング。
ラベル情報
醸造元: 髙砂酒造(北海道旭川市)
タイプ: 純米
原料米: 吟風(精米歩合60%)