KANPAI Pure Junmai Sake|世界のSakéテイスティングノート
〈世界のSakéレビュー〉ロンドンで醸造されているSaké。ボタニカルな要素の入った蒸留酒をライトにしたようなニュアンス。ライトでドライ、上品で繊細。
Modern London Style
ビール瓶のような形、ラベルはロンドンのランドスケープに日の丸を思わせる昇る太陽。ロンドンで醸造された日本の精神が表現されています。高品質なSakéを少量造るこの醸造所のキャッチコピーは "Crafting a modern London style using traditional Japanese techniques." 「日本の伝統的な技術を使い現代的なロンドンスタイルで造る」という意味です。
そのスタイルは、辛口のアルコールが主流のロンドンらしい、甘さ控えめの味わいです。原料米の8割は日本から輸入していますが、仕込み水はロンドンの硬水を調整すること無くそのまま使っているとのことです。[1]
ステレオタイプを捨てて飲もう
第一印象は、日本の日本酒にない味と香り。「これが日本酒」というステレオタイプを持っていると異空間に来たような気分になります。
自分が持っている「日本酒らしさ」の枠を外して、ニュートラルに味わうと、そのよさが見えてきます。ボタニカルな要素の入った蒸留酒を薄めたようなニュアンス。ライトでドライ、上品で繊細。米の要素が全面に出てきていないのが少し残念だけど、それも固定観念の一つ。こうやって頭が柔軟になるのは、この酒を心で飲むと心地よさを感じるからでしょう。
2019年4月13日に大阪で開催された Sake World Cup にてテイスティングしました。
テイスティングコメント
フルーティーでフローラルな上立ち香。日本の日本酒にはない独特の雰囲気、ややビニールの香りも。口中香は青い草の香りと、シロツメクサのようなフローラルな香り。ライトでドライ、米よりも酵母を感じる。余韻は短く、柑橘ピールや若草のニュアンスを含んだ花の香り。
(テイスティング日: 2019年4月13日)
ラベル情報
- KANPAI Pure Junmai Sake
- 〈醸造元〉 KANPAI London Sake(ロンドン(英国))
- 〈仕込み水〉 -
- 〈原料米〉 -
- 〈精米歩合〉 -%
- 〈特定名称/種別〉 純米酒
- 〈アルコール度数〉 14.8度
- 〈原材料〉 -
- 〈製造年月〉 2017-11
- 〈その他情報〉 Batch #4