「チーズと日本酒」日本酒レッスン その7 イベントレポート〈前編〉

日本酒をその周りの文化ごと学び、楽しむ「日本酒レッスン」。その7「チーズと日本酒」のイベントレポート。前半は飯田先生のチーズの基礎のレッスン。

「チーズと日本酒」日本酒レッスン その7 イベントレポート〈前編〉

日本酒とそれを支える文化をまるごと学んで楽しむ、日本酒レッスン。7回目のテーマは「チーズと日本酒」。チーズプロフェッショナルの飯田歩さんを講師にお迎えして開催しました。

今回の会場は築100年近くの京町家「町家スタジオ」です。

会場の町家スタジオ

イベントでは、飯田さんによるチーズの講義の後、参加者の皆さんに実際に6種類のチーズと6種類の日本酒を合わせる体験をしていただきました。

チーズと日本酒の組み合わせで発見!

ご参加いただいた方からは、

「チーズが思っていた以上に日本酒に合うことがわかった」

「日本酒だけ、チーズだけでは苦手だと思っていても、合わせることで好きな味になってびっくりした」

「お互いを引き立てる組み合わせも、ケンカしてしまう組み合わせもあって驚いた」

「合う、合わないが人によって違うのが面白かった

といった、チーズと日本酒の組み合わせでいろいろなことを見つけたという感想をいただきました。

チーズも日本酒もより身近になった!

また、

「チーズの種類を知ったので、今までより気軽にチーズ屋さんに入れるようになりそう」

「普段あまり日本酒を飲まないけどもおいしい日本酒にたくさん出会えた

など、チーズと日本酒をより身近に感じていただけました。

チーズプロフェッショナル・飯田歩さんのチーズレッスン

講師のチーズプロフェッショナル・飯田歩さん

講師の飯田さんはチーズを扱う商社で働きながらチーズ検定の講座の講師も務めるチーズのプロ。幼少時に「アルプスの少女ハイジ」でみたチーズを溶かすシーンに心を奪われたのが原体験とのこと。

イベント前半では、飯田さんにチーズの基礎をレッスンしていただきました。

チーズのタイプ

まずはチーズのタイプから。「フレッシュ」「白カビ」「青カビ」「ウォッシュ」「シェーブル」「セミハード」「ハード」と様々なタイプのチーズについて解説。

チーズの選び方のポイント

次にチーズの選び方のポイント。今習ったタイプ別やシチュエーション、どんな料理と合わせるかによってどう選べばよいか、などを教えていただきました。チーズはお酒以外でも麦茶やほうじ茶とチーズが合うという新発見も。

チーズが秘めた力

そして、素晴らしきチーズパワー。チーズの健康への良い働きをたくさん知りました。肝臓の働きを活性化させる点、お酒好きにはポイント高いですね。

参加者の方は熱心にメモを取りながら飯田先生のレッスンを聞いてくださりました。

チーズと日本酒のテイスティング

6種類のチーズ

今回ご用意したのは飯田さんが厳選した6種類のチーズ。

日本酒レッスンでご用意したチーズ6種

中央奥の銀色の小さなお皿に盛られているのは、トロトロに熟成した「ピエダングロワ Pié d’Angloys」。ウォッシュタイプのチーズでクリーミーで濃厚な味わいです。

そこから時計回りに行きます。オレンジ色の砕いたものはセミハードタイプの「ベームスタークラシック Beemster Classic」。アミノ酸たっぷりの味わいと芳醇な香りが特徴です。

黒い重箱にドライフルーツと一緒に入ったものが、「ブリアサヴァラン Brilliat Savarin」。とても繊細でシルキーな口当たりのフレッシュタイプのチーズです。

手前に来て、楕円形で緑の葉っぱのようなものが中央に乗っているものが「プチグレシャンベノア Petit Grès Champenois」。とても濃厚でクリーミーな味わいです。白カビタイプのチーズです。

その左の、カットされた白っぽいものは、青カビタイプの「ゴルゴンゾーラ・ピカンテ Golgonzola Piccante」。日本でもポピュラーなイタリア産のチーズです。

そして最後、左手前の黄色っぽいものは「コンテ14ヶ月熟成 Comté」。厚くカットするとコクを感じられます。ハードタイプのチーズです。

後編ではチーズと日本酒のマリアージュの体験の様子をレポートします。

後編 ▶