酒蔵訪問 平和酒造(和歌山県)
酒造りも終盤の3月中旬、和歌山県海南市にある、「紀土 KID」で有名な平和酒造さんを訪問しました。 平和酒造の山本さんに町家でお酒を楽しもう!にゲストで出演していただいたご縁で見学をさせていただけることになりました。
(2014年3月17日)
酒造りも終盤の3月中旬、和歌山県海南市にある、「紀土 KID」で有名な平和酒造さんを訪問しました。
平和酒造の山本さんに町家でお酒を楽しもう!にゲストで出演していただいたご縁で見学をさせていただけることになりました。
若い蔵人さんたちが作る健やかな空気
蔵に到着して最初に感じたのは、清潔で元気な蔵だということ。蔵人の方の表情がいきいきしていて、とても印象の良い挨拶をしていただけたのが印象的でした。蔵人の多くの方が20代の若い方とのことでした。
朝5時半に蔵の前に集合して、お酒造りのお手伝いをさせていただきました。甑(こしき)という大きな蒸し器の中に入って蒸したお米をスコップでかき出す作業や、お酒を絞る機械に残った酒粕を剥がす作業を体験しました。かなり重労働でした。
毎日のきき酒で味覚の訓練
夕方、作業が終わった後には、蔵の方は皆、ほぼ毎日きき酒をしています。その日は私も参加させていただけました。
鑑評会に出すためのお酒を16種類、それから、全国の美味しいと言われているお酒を16種類。日本酒だけでなくワインなどいろいろなお酒もきき酒するそうです。
入社1年目の蔵人さんは、最初は違いがわからなかったけど1年たって少しづつわかるようになってきたとのこと。ふつう、3年から5年位かかってようやく分かるようになる、と蔵元の山本さんはおっしゃっていました。こうやって蔵人さんたちの味覚を訓練しているのです。
杜氏の柴田さんが目指すお酒は「日常生活の中で楽しめるお酒」
杜氏の柴田さんは平和酒造の初めての社員杜氏で、20年前に入社した時はただ一人の社員蔵人でした。季節労働の蔵人さんたちに混じって、酒造りをもともとかばんなどのものづくりを目指していましたが、たまたま平和酒造の求人広告をみて応募したところ採用されたそうです。
柴田さんが目指す日本酒は、毎日の食事と合わせながら飲めるようなお酒です。特別なものよりも日常生活の中で楽しんでもらえる日本酒を目指している、と語ってくれました。