酔うこと、覚醒すること〈盃のあいだ nº10〉
スッキリしたシラフの頭でグイグイ走る状態も好きだけど、今みたいにほろ酔いのなか思ったことを徒然なるままに書いていくのも好きです。
ほろ酔いでこの文章を書いています。
昼間は事務処理をしたり、コミュニケーションを取ったりしています。企画を考えたり文章を書いたりするのは、たいてい夜です。自分の生活リズムが夜型ということもありますが、やはり夜は静かに集中できるからというのが大きな理由です。
エンジンがかかるのが遅い、ということもあります。事務作業をこなしたりツイッターしたりしながら、長い助走期間を経てはじめてスイッチが入るのです。ある瞬間からスラスラと筆が進み、集中力がマックスになります。周囲とは時空の歪みが生じ、呼びかけられても反応しなくなる状態。このような静けさの中で言葉が紡がれる快感には代えがたいものがあります。
そこで困るのが、この貴重な夜の時間は酒を飲む時間でもある、ということです。ほろ酔いならかえっていい言葉がほとばしりますが、酔いが進むとキーボードを打つこともできなくなります。
「酒に酔うことは神と一体化することだ」と言いますが、その手前で止めておかないと表現ができません。
泥酔しながら感じることといえば、世界の素晴らしさとか、すごいことを思いつく自分であったりします。言葉や論理を超えたところで素晴らしい表現がほとばしったりします。これは酒に酔って精神が開放されている状態だからこそ。でも文章を書くのはちょっと難しいですね。
スッキリしたシラフの頭でグイグイ走る状態も好きだけど、今みたいにほろ酔いのなか思ったことを徒然なるままに書いていくのも好きです。
今日も日本酒コンシェルジュ通信に来ていただき、ありがとうございます。ほろ酔いの気持ちよさに乾杯!