オンライン日本酒イベント「日本酒うんちく手帖」2020年12月分(No.30-32)
日本酒コンシェルジュ通信がお届けしているオンライン日本酒イベント「日本酒うんちく手帖」、2020年12月は忘年会を含む3回の開催でした。とくに忘年会にはたくさんの方にご参加いただき、楽しい時間を過ごすことができました。
2020年12月の開催内容をご紹介します。
2020年12月の「オンライン日本酒うんちく手帖」
No.30 熱帯醸造
テーマは「暖かいところで酒を造る」。台湾・ハワイ・ブラジル・長崎・沖縄の酒造りについてお話しました。寒造りが前提の酒造りのなか、熱帯での醸造、現地の米や法律といった制約を乗り越えて珪藻土濾過やステンレスタンク、泡が少ない酵母などの技術、8時間労働で酒を造る労務管理が日本に逆輸入されたこと、それらをつなげた熱帯醸造家のネットワーク、1970年代に叫ばれた「日本の酒を世界の酒に!」という熱い言葉、胸アツな内容でした。
フリートークでは、海外での清酒の消費主体の変遷、20世紀はじめに輸出された日本酒はどんな味だったんだろう、気候に合わせた酒質(酸味の強さとか)だったのだろうか、フランスで絶賛の新亀、ルクセンブルクでの日本酒流通事情、フランスでは初心者が吟醸酒を好み、そのあと味わいの複雑な酒を好むように鳴る傾向、安定の獺祭が海外市場で果たした役割、日本文化にあまり興味がない在外邦人、いいものやおいしいものを食べる機会を平等にできるか、都会の高級なレストランと産地で食べる新鮮な食材を使った料理、オーセンティックな消費は自分の中のオーセンティック性を確認するため、劣化臭を学んでから劣化臭が苦手になった、知らない友人は美味しいと言って飲んでいるなどなど、盛り上がりました。
No.31 酒と地域主義(1)
「酒と地域主義」について語り合いました。地元産の米を使って酒を醸し、地域を感じながら飲むことは素晴らしいことだと多くの人が思っていますが、それはどうして?と聞かれるとなかなかスパッと答えられません。「食の地域主義」「地産地消」「オール県産米の酒」「酒に地域を詰める」「酒に気候を反映させる」「地域経済の循環を回す」「日本酒のGI」「酒に生き様を詰める」「地域外農家との関係構築」「海外で人気の和食・日本食」といったキーワードから思い起こされるトピックで対話しました。
対話は、グループ・テイスティングのときと同じような形で行いました。
No.32 オンライン忘年会(2020年12月30日)
2020年最後の回はオンライン忘年会と題して、この年の酒ライフを振り返ったり、雑談したりしてオンライン飲み会を楽しみました。たくさんの方にご参加いただき、盛り上がりました!
参加者募集しています!
ご興味を持たれた方は、お気軽にご参加ください! FacebookページかTwitter、お問合せフォームからメッセージをお願いします。
日本酒・酒文化を軸にして、酒を飲みながら(飲まなくてもOK!)対話を楽しむのがこのイベントです。ルールは相手の話を聞く、知識よりも体験や考えてることを話す、泥酔しない、ネガティブな発言・故意に人を傷つけることを言わない、だけです。