かわつる、かわる — 「かわつる14」のラベルは他のものと比べてずいぶん違った印象ですね これはみなさん、「かわつる」じゃなくて「かわる」って読める、っていうんですけど、川鶴がこれから変わっていくよ、とこっそり入れています。 — 右に余白が多くあるのは? 「未来」なんですかね。 — 日本酒の未来? やっぱり日本酒ってすごい技術だって思うんです。こんなに精巧な技術ってなかなか無いな、って思うんです。伝統的な麹造りだったり、いろいろな高度な技術に支えられていて。 日本ってそういう発酵食品での複雑な味わいとか料理が全部ありますから、その中の一つ、お酒ということで続けていきたいな、って思いますね。 飲み続けていってもらえるように、手にとってもらえるように、造りつづけられるように。そこをやっぱりやっていきたいと思ってますね。それには、でも、なかなか経験が足りない、技術が足りない、時間が足りない。 川鶴の未来、日本酒業界の未来 いまのうちの杜氏はもう70歳近いですから、近いうちに自分たちで造っていかなければならなくなりますので、そこも見据えていかなければならないと。 うちは休みがなくて朝も早いっていう醸造スタイルをとっているんですけど、いま社会に出てきてる子たちって、土曜日がお休みで週休2日をずっとやってきているので、そういう人たちでも酒造りができるような。まあ、週休2日はちょっと無理なんですけど。 酒造をやりたいなって思った人が、ハードルなく入ってこれるような仕事の体系を組んでいきたいですし。だけどいいものを造らなきゃいけないので、そこの働き方とか仕事の仕方とか。 そういうことも含めて、